平成二十四年三月場所 総括
総括といっても、千昇秀貴の件だけである。
東十両14枚目 2勝8敗5休。
関取になり、初めての場所。
”ほろ苦い”という表現以上の厳しい現実を突きつけられた。
右手親指骨折、全治6週間。
状況は変わっているかもしれない。
昨日、深川成田山に出かけ、当病平癒、早期回復のお願いをしてきた。
膝のケガの時も本当に心配した。
靱帯損傷はどんなスポーツでも再起を危惧されるケガ。
それを時間をかけ、克服して今に至った。
今までの苦労を知ってか、みんなが千昇を応援してきた。
今場所は答えられなかったかもしれないが、
式秀親方はいつも遠い彼方にある理想を見据えて話しをしているような気がする。
まずはメンタルの回復を期待したい。
平成二十四年三月場所 十五日目千秋楽 里山 対 荒鷲
平成二十四年三月場所 十三日目 勝誠 対 齊心
東幕下8 勝誠 〇 ずぶねり ● 西幕下9 齊心
勝誠 4勝3敗
齊心 3勝4敗
幕下上位で、3勝3敗同士の戦い。
これを勝つか、負けるかで来場所の地位が大違い。
そして、この取組みを取り上げたのは、”ずぶねり”決まり手。
”なんじゃ、こりゃ”という印象。
そして、この勝誠という力士。
小さい身体だが、頭を低くして、相手に突進する相撲をいつもする。
相手が大きくても、小さくてもお構いなし。
オレはオレの相撲を取るという意志を感じる。
相手を一旦受けて、引くような形で転がしてしまった。
何が起こったのか、よくわからない相撲だった。
とにかくしぶとい印象だけが残る。
来場所は関取狙いの位置に来る。