メモリー 平成二十四年一月場所中日 佐久間山 対 寺下

今日は千昇の相撲の情報はお休み。


千昇は、十三日目の七番目、将来、スーパースターになりえる存在、佐久間山との取組みとなった。
佐久間山の強さを感じた相撲を確認したい。


しかし、私は佐久間山より相手の寺下のことがいつも気になっていた。
千昇と同年代、平成二十年九月に大怪我をして、ナンと五場所も休場。
記録だと、六場所目の七番目に登場。


序の口まで陥落したが、その後復活。
それからは白星の連続で、二場所連続の七戦全勝。


千昇がケガから復活したお互い序二段の平成二十二年初場所
全勝同士の千昇と寺下が戦い、千昇が負けてしまった。
その時、同じ境遇から這い上がった寺下の名前が脳裏に焼きついた。


その後、千昇と寺下は同じタイミングで、三段目、幕下とあがり切磋琢磨。
同じタイプに相撲取りなので、お互い意識しているかもしれない。


その寺下、この一月場所中日に佐久間山と全勝対戦。
終始、攻め立てる寺下と守る佐久間山。
あと一歩で、白星となるところ、最後の最後、佐久間山が逆転でねじ伏せてしまった。
正直、佐久間山の強さを感じた。



こんな相手が七番目。
佐久間山が勝てば、文句なく全勝で十両昇進。
それを千昇が阻止すれば、十両への切符を渡そうか?という非情の取組み。


大相撲は八百長だの、様々な問題はあるかもしれない。
しかし、それとは別の勝負の世界を感じた。